下半身に激しい負荷がかかるスポーツでは、股関節が硬いアスリートは非常に多くいます。
股関節が硬くなってしまうと
腰や膝などでかばうことによって傷害につながる
股関節周りの筋肉が使えず脚に力が入りづらくなる
などスポーツでのパフォーマンスに悪影響を与える可能性があります。
股関節のつまりや痛みなどによる股関節が曲がらない原因については、以前のブログでもお話させていただきました。
前回は主に股関節での大腿骨の動きについてお話ししました。
そこで今回は
股関節に関わる腰椎と骨盤の動き
についてお話していきたいと思います。
股関節において腰椎と骨盤の動きを知ることは股関節へのアプローチでは非常に大切なポイントとなります。
では、腰椎と骨盤は具体的に股関節の動きにどのように関係してくるのでしょうか?
目次
- 股関節での腰椎と骨盤の動き
- 腰椎と骨盤|動きの制限
- 動きの改善のアプローチ
- まとめ
股関節での腰椎と骨盤の動き
股関節は骨盤と大腿骨で構成される寛骨大腿関節を指します。
一般的に股関節と言えばで痛みなどが起きやすいのも、この寛骨大腿関節になります。

この寛骨大腿関節の屈曲可動域は約70°程度とも言われています。
しかし
本来、股関節屈曲の可動域は約125°とされているため、股関節を最大屈曲させるためには他の関節の動きが求められることになります。
この股関節の最大屈曲するためのポイントとして
腰椎と骨盤を含めた股関節複合体として股関節全体が動くことが重要になってきます。

つまり股関節の屈曲には
股関節の複合体である腰椎・骨盤・大腿骨が連動することよって最大屈曲(約125°)することが可能になります。

この時、腰椎と骨盤が何らかの原因によって動きが制限されてしまうと、寛骨大腿関節だけが股関節複合体で動くことになります。
このように寛骨大腿関節に屈曲の動きを依存してしまうと、大腿骨頭と寛骨臼が衝突する股関節インピンジメントなどを引き起こし、股関節の痛みやつまりが生じてしまいます。
そのため
腰椎や骨盤の動きが制限されたまま、無理矢理ストレッチなどを行うと、かえって股関節の痛みを強める可能性があります。
つまり
腰椎と骨盤の動きを考慮せずに、寛骨大腿関節の動きに頼ってしまう股関節の痛みがでたストレッチを繰り返すことは避ける必要があります。
腰椎・骨盤|動きの制限
では、股関節屈曲での腰椎と骨盤の動きについて解説していきたいと思います。
前述したように、屈曲に伴い腰椎は後弯、骨盤は後傾する動きが求められます。
しかし
- 骨盤から肋骨に付着する脊柱起立筋
- 腰椎の伸展に関わる多裂筋
などの腰背部の伸展筋群の柔軟性の低下は腰椎屈曲と骨盤後傾の動きを制限する可能性があります。

そのため
腰背部の柔軟性を改善することが、股関節の屈曲可動域を大きくするためには重要なポイントになります!
動きの改善アプローチ
では最後に、腰椎と骨盤の動きを改善するためのアプローチ方法についてご紹介していきたいと思います!
腰背部のストレッチ
骨盤から肋骨に付着する脊柱起立筋などの腰背部の筋をストレッチしていきます。
腰椎・骨盤モビリティエクササイズ
脚を左右に開き座り、骨盤後傾を繰り返すことによって腰椎と骨盤の動きを改善していきます。
キャットアンドドッグ
四つ這いの状態で腰椎屈曲と骨盤後傾を繰り返すことによって腰椎と骨盤の動きを改善していきます。
これらのストレッチなど行うことで腰椎と骨盤の動きを改善することにつながります。
トレーニングの前後で股関節の動きが改善するかチェックしてみましょう!
まとめ
股関節の動きを改善するためには腰椎や骨盤の動きにも着目する必要があります。
股関節の硬さに悩むアスリートなどを対応する時には、腰椎や骨盤にもアプローチをしてみましょう!
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
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